こんにちは、
イイダです。

貴方がある場所に、
撮影に出掛けたとします。

自宅に帰ってから、
VEGAS Proを使って編集し、
作品が完成しました。

完成したファイル、
つまりレンダリングされたファイルは、
当然に保存されると思いますが、

このときに使用した、
設計図や材料(動画・静止画)は、
どのようにされていますでしょうか?

 

 

編集後に「材料をゴミ箱行き」にする残念な人

 

今までの対面レッスンや、
リモートレッスンでの経験から、
面白い傾向が分かってきました。

 

それは、
一つの作品を完成させたら、

撮影した材料(特に動画)を、
設計図と共に保存している受講生さんと、
ゴミ箱に捨ててしまう受講生さんの、
両方がいらしゃるということです。

 

そして、
編集後に使用した材料を保存している受講生さんの方が、
レッスンを重ねていったときの、
上達スピードが早く、

一つの作品を完成させたら、
編集に使った材料を捨ててしまう受講生さんの方が、
上達スピードが遅いのです。

 

ここで言うところの上達スピードとは、
編集テクニックの技巧はもちろんですが、
作品の洗練具合です。

 

編集後に材料を、
ゴミ箱に捨ててしまう受講生さんに、
その理由を伺ったら、

一度作ってしまったから、
もう面白くないので・・・、

データの保存容量を、
食ってしまうので・・・とのことでした。

 

なるほど、
おっしゃることはごもっともですが、
とてももったいないことであります。

 

 

イイダのレッスンでは・・・

 

イイダのレッスンは、
対面レッスンもリモートレッスンも、
とても有り難いことに、
リピートの受講生さんがほとんどです。

このようなときのレッスンでは、
受講生さんが撮影してきた材料を、
レッスン前に受講生さんに、
あらかた編集しておいてもらいます。

そして、
その編集画面を一緒に眺めながら、
添削するようなスタイルで、
レクチャーをします。

 

ある場面で、
ある映像効果を使いたい時などは、

貴方が使いたい映像効果に近いものは、
youtubeのどこかにある?

あるならそれを見せて!と言って、
事前にそれを連絡いただいておくか、
レッスン時に一緒にyoutubeを見て、

貴方の設計図上で、
実際に操作方法を解説しながら、
その映像効果を作ります。

もちろん、
このタイミングで、
編集上の時短テクニックがあれば、
それをお話ししますし、

貴方の編集操作を見ていて、
より効果的なテクニックがあるのなら、
それをピンポイントで追加解説します。

 

上達する人は復習する人

 

物事が上達するにはコツがあって、
ただの数稽古では目覚ましい上達はしません。

 

精神的な訓練のために、
ただの数稽古が、
必要な場合があるかと思いますが、

動画編集においては、
ただの数稽古は時間の無駄です。

「差を意識した」数稽古、
「違いを意識した」数稽古が要なのです。

ここで言うところの数稽古とは、
復習の意味で記しています。

さらに踏み込んだ言い方をすれば、

感覚の鋭い貴方ならば、
「差を意識」するだけで、
復習の数は少なくてもOKなのです。

 

動画編集における復習とは、
作品をブラッシュアップすること

 

一つの作品をブラッシュアップすること、
完成してからも、
ブラッシュアップを繰り返すこと、

これが、
貴方の作品をより洗練させ、
更には貴方がスキルアップする、
一番効果的且つ安価なトレーニング方法です。

 

作品のブラッシュアップをするためには、
ブラッシュアップの前後の違いを意識しますね。

前後の違いとは「差」です。
だから「差」を意識することになるのです。

動画編集に限らず、
物事の上達が遅い人は、
「差を意識する」という意識がないのです。

だじゃれのようですが、
本当のことです。

「差を意識する」という「意識」が、
ポイントなのです。

全ての事柄において、
上達のコツは差(違い)を、
意識することです。

 

材料を捨ててしまったら、
作品をブラッシュアップ出来ませんね。
だから上達しないのです。

 

ここまでのロジックが、
お解りいただけましたでしょうか?

編集と撮影は車の両輪だと言われます。
まさにその通りです。

頑張って撮影したのだけれど、
編集においては使えない材料であった。

どうして編集の材料に使えなかったのか?

  1. それはカメラを動かしすぎていたから・・・。
  2. ピントが合っていなかったから・・・。
  3. ホワイトバランスが合っていなかったから・・・。
  4. オートで撮影したらカットの途中で明るさが変ったから・・・。
  5. etc

 

そうであっても、
ホワイトバランス間違いや露出間違いは、
VEGAS Proのカラーグレーディングパネルで
何とかなるのです。

一番使えない映像というのは、
カメラを動かしすぎていることです。

すると、
撮影時にカメラを動かすことはOKだけれど、
カメラを素早く大きく動かすと、
そのシーンは編集で全く使えないことがわかるので、

次回の撮影時には、
そのような撮影はしないでおこうとなるのです。

すると、
撮影した材料には、
編集に使えるカットが多くなりますね。

より良い材料がたくさん使えるので、
あなたの作品はより魅力的になりますし、

使える材料が多くなることで、
いろいろな編集効果も、
多岐にわたって使えるようになるのです。

 

 

何故に4Kカメラで撮影するのでしょうか?

 

編集で使える映像を増やすための、
一つの手法が4K撮影なのです。

 

4K撮影した映像を、
フルHDで書き出して、
フルHD作品として完成させるならば、

撮影した映像はVEGASでの編集で、
2倍まで拡大しても、
画質の劣化はありませんね。

4K撮影は、
それだけで高精細な撮影が出来ますから、
できればオリジナルの状態で、
編集を進められれば良いのですが、

撮影状況によっては、
このような編集上のテクニックを知っていれば、
より活用できるのです。

4K映像をフルHDのプロジェクトで活用する一例
記事 その512

 

ブラッシュアップの方法はいくらでもある。

 

  1. 作品時間が10分だったら、それを5分の作品にしてみる
  2. 作品時間が60分だったら、それを30分にしてみる
  3. 作品時間が60分だったら、それを5分にしてみる
  4. 作品の前半と後半を入れ替えてストーリーを変えてみる
  5. etc

 

 

作品をブラッシュアップするためには、
そのための編集材料が必要です。

そのためにも、
撮影した材料は、
捨てずに保存されることをオススメします。

 

長くなりました。
今回はここまでとします。

お読みいただき、
ありがとうございました。

山梨のイイダ拝

 

 

 


山梨の飯田

VEGAS Proのソースネクスト公式の講師の「山梨の飯田」こと飯田和佳と申します。 約15年に渡ってソニーブランドの頃からVEGAS Proでの動画編集の講師に携わっております。 お気軽にご相談ください。もちろん内容によっては有料ですが。。。 ご興味ある方はパーソナルレッスンもご好評いただいておりますので お問い合わせ下さい。

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