こんにちは、
飯田です。

11月25日(日)に
ソニーストア大阪様での、
『イイダのレッスン』を
しているときのお話しです。

材料置き場からまな板に材料を載せたとき、

何か変なんですよ?・・・との、
ご質問をいただきました。

え~、どれどれ、
材料をドラッグするとき、
最初に真下に引きずり下ろしているよね?

はい。
そのようにしています。

じゃあ、
何がオカシイの?

例えば60秒位の長さの材料が、
まな板に載せると30秒くらいに
短くなっているんです!

どうして、
ワンカットの長さに
なっていないのでしょうか?

へえ~、
それは面白いですね!・・・。

今回のお話しは、
Vegas Pro16のみ関係するお話しなので、
それ以外の方はスルーして下さいませ。

もしかしたら、
すでにVegas Pro16を
お使いの貴方も

同様の疑問(何かオカシイ?)を
お持ちかもしれませんね!

その理由と対策を
今回と次回の記事でお話しします。

下図を御覧下さい。
材料置き場に材料(動画)を
一つ持ってきました。

この材料は約37秒の長さです。

001.jpg
(図1)

では次に、
材料置き場にある材料の絵柄(アイコン)と、
モニタの映像をご確認下さい。

まな板に置いた材料の頭は、
0時0分0秒0フレームにくっつけてあります。

また、
期間軸も0時0分0秒0フレームの

位置にあります。

002_1.jpg
(図2)

材料置き場の材料の絵柄(アイコン)と
モニタの映像(0時0分0秒0フレーム)の
絵柄は同じですね。

この状態は、
Vegas Pro15までの動き方です。

ところが、
Vegas Pro16では、
材料置き場にある材料の絵柄に
ある変化が起きるようになっているのです。

下図を御覧下さい。

材料置き場にある材料に対して、
任意の位置をクリックしたら
絵柄が変わるのです。

003.jpg
(図3)

図2と図3の
材料置き場の中にある材料の絵柄に
着目して欲しいのです。

絵柄が変わっていますね!

ところで、
ここでVegas Pro16に搭載された、
新しい機能を一つご紹介します。

材料置き場の中にカーソルを入れたら、
マウスのホイールを回転させて下さい。

材料置き場にある材料の大きさが
大きくなったり小さくなったり、
変化すると思います。

004_2.jpg
(図4)

図3と図4は同じ縮尺で
キャプチャしていますから、
図3に較べて図4の材料の大きさは、
大きくなっているかと思います。

この大きくした状態で
話を進めます。

今回のポイントは、
この材料置き場にある材料を
大きく出来る機能と関係があるからです。

次に、
材料置き場にある材料の上に
カーソルを持ってきます。

すると、
下図(図5)のように、
縦線が現われるのです。

005.jpg
(図5)

この縦線は
何を意味しているのでしょうか?

カーソルを中央に持ってきました。
またまた絵柄が変わりました。

006.jpg
(図6)

さらに右方向に、
カーソルを移動させると
やはり絵柄が変わります。

007.jpg
(図7)

材料置き場にある材料の
右端にカーソルを移動すると、

やはり絵柄が変わります。

008.jpg
(図8)

材料置き場にある材料の上に
カーソルを載せたときに、
載せた位置によって絵柄か変わっているので、

このときのカーソルの位置と
表示されている絵柄を
よ~く覚えておいて下さいね。

下にある図9は、
この材料をまな板に載せて、
サムネイルを全て表示させた状態です。

009.jpg
(図9)

図9の絵柄から判ることは、

0秒のときは、
ネコが部屋に入ってくるところが
映っていて、

真ん中あたりでは、
ネコと机が映っています。

材料の右端(37秒目)あたりでは、
ネコの顔のアップが映っています。

ということは、

『まな板上の材料』の時間と、

『材料置き場にある材料』の
カーソルを載せたところの時間が、

同じだとお気づきになるかと思います。

すなわち、
この材料の長さは約37秒なので、
材料置き場にある「材料の横幅」が
37秒の時間を意味していることが分りますね。

010.jpg
(図10)

今までお話ししてきたことを、
もう一度、照らし合わせながら見てみましょう。

『材料置き場にある材料』の
縦線の位置を覚えておいて、

その位置を、
『まな板上の材料』の位置に
反映させてみました。

011.jpg
(図11)

『材料置き場にある材料』に
出現した縦線の位置と、

『まな板上にある材料』の
時間軸の位置関係が
同じであるとお解りになるかと思います。

012.jpg
(図12)

材料の終わりの位置も、
同様です。

013.jpg

Vegas Pro16では、
材料置き場にある材料の上に、
カーソルを移動すると、

その材料の中身(映像)が、
カーソルの位置に応じて
表示されるようになっているのです。

ちなみに、
この機能のことを、
『ホバースクラビング』と
Vegasでは呼称しています。

何故にこのような機能が付いたのか?

そしてこの機能は、
私たちが編集をするにあたって、
どのようなことをするための
ものなのでしょうか?

この続きは、
明日の記事で記しますので、

それまでに、
貴方のVegas Pro16にて、
『材料置き場』の中にある材料の上で、
カーソルを動かしてみてくださいませ!

なお、
この機能はPCにかなりの
負荷が掛かっているようです。

お使いのPCの能力によっては、
材料置き場にある材料の上で
カーソルを動かしても
絵柄が変わらない場合もあります。

これは、
貴方のVegas Pro16が
不具合を起しているのではなくて、

単なるPCの力不足によるものですので、
勘違いなさらないで欲しいですし、

これによってVegasが
フリーズするわけではないので、
ご安心ください。

しかしながら、
このような機能がつけられた詳細と、
その活用方法は明日の記事で記しますが、

山梨のイイダは、
この機能がとても邪魔に感じています。

編集スピードが上がってきたときなど、
素早い操作をしたときに、

材料をまな板に載せたにもかかわらず、
本来の長さ(尺)で乗ってこないことが、
起きるからです。

オプション設定で
この機能をOFFにしたいのですが、
OFFに出来ないようです。

ですから、
材料置き場にある材料の上で
カーソルを動かしたときに、
絵柄が変わらなかった場合は、

逆説的な表現になりますが、
ラッキーだとお考え下さいませ!

Vegas Pro16の新機能なので、
このようなことを言うと
ソースネクストさんから怒られそうですが、
そのように感じています。

そうは言っても、
こればっかりは仕方がないですし、
開発担当者は
意図を持って作られているのだと思います。

この機能の有用性を
イイダが気付いていないだけかもしれませんし、
操作に慣れていないだけの話とも思います。

そこで、
この回避策も含めて
詳細は明日の記事に譲ります。

今回はここまでとします。

お読みいただき、
有り難うございました。

山梨のイイダ拝


山梨の飯田

VEGAS Proのソースネクスト公式の講師の「山梨の飯田」こと飯田和佳と申します。 約15年に渡ってソニーブランドの頃からVEGAS Proでの動画編集の講師に携わっております。 お気軽にご相談ください。もちろん内容によっては有料ですが。。。 ご興味ある方はパーソナルレッスンもご好評いただいておりますので お問い合わせ下さい。

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2件のコメント

putikotto · 2018年11月28日 AM 8:54

『材料をまな板に載せたのに、本来の長さで
乗ってこないことが、起きるからです。』
私もたまたまVEGAS Pro 16で結構長いものを
作ってみましたが何故か材料がすべて入ってないのに
気が付きました。
今までの先生から受けたレッスンのお陰で「隠れている」
ということはわかりましたのでその都度伸ばして
おりましたが、なんでこんな機能がついたのか
私も邪魔に感じていました。
材料を入れるときにダブルクリックをして回避して
おりましたがこの記事を読んで意味がある機能なのだ
とは思いました。
すっきりといたしました。
続きの今日の記事、楽しみにしております。

よよよです。 · 2018年11月28日 PM 4:52

可愛い猫ちゃんですね。

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