こんにちは、
イイダです。

 

今までの3つほどの記事で、
イイダが貴方の立場だったら、
どのようなPCを選ぶかお話ししてきました。

 

その532 貴方の立場に立って、イイダがPCを購入するとしたら?・・・その1

その533 貴方の立場に立って、イイダがPCを購入するとしたら?・・・その2

その534 貴方の立場に立って、イイダがPCを購入するとしたら?・・・その3

 

モニターは何を選べば良いの?

これらのアイデアの中では、
独立したモニターを使うことが、
ポイントになるとご案内しています。

動画編集用PCを見極める、
スペックを読み取る能力も、

VEGAS Proの編集能力と共に、
高めていただきたいのですが、

モニター性能を読み取る能力も、
貴方に身につけていただきたいと考えています。

しかしながら、
モニター性能の各項目について、
細かく説明をしても、

専門用語に慣れていないと、
チンプンカンプンだと思います。

そこで、
このモニターなら、
細かい部分を確認しなくても、
購入して間違いないよ!

というモニタを、
手っ取り早く記しますね。

ところで、
イイダへのお問い合わせの中に、

細かい説明はど~でもいいので、
動画編集用にオススメのモニターを、
ピンポイントで紹介してよ!
というユニークなメッセージもいただいています。

イイダを信頼してくださるからこその、
ざっくばらんなメッセージを送って下さったことと思います。

メッセージを有難うございます。

そのような貴方のために記しますね。

次に掲げる候補1と候補2を、
よ~く吟味してみて下さいませ。

 

 

【候補1】

エイゾー(EIZO)社のモニターで、
31.1型 4K液晶モニターです。

このモニターはキャリブレーションセンサーが内蔵されていますし、
HDR表示にも対応しています。
価格は税込みで3,278,000円です。


ColorEdge PROMINENCE CG3146

 

このモニターであれば、
絶対に間違いありません。

なにしろEIZOのフラッグシップモニターですから・・・。

しかしながら、
価格が高すぎます!

 

【候補2】

先程の候補1と同じ31.1インチの4Kモニターで、
もちろんキャリブレーションセンサーが内蔵されていて、
HDR対応のモニタがこちらです。
価格は税込みで605,000円です。


ColorEdge CG319X(キャリブレーションセンサー内蔵)

 

私たちが動画編集するためのモニターとして、
300万円のモニターは猫に小判か?

 

4K解像度で使うなら、
モニタサイズは31~32インチがオススメと、
イイダはお伝えしてきました。

EIZO社(以前はナナオ)のモニターは、
モニター業界で世界一のクオリティを持っています。

先に挙げた候補1と候補2は、
そのEIZO社のNo1とNo2のモニターですから、
それは高価なわけですね。

何故に高価なのかは、
EIZO社のHPを読み込むと、
その理由が分かります。

その理由が分かると、
どうしてモニターに、
お金を掛ける必要があるのかがわかります。

ぜひEIZO社のHPを、
御覧いただくことをオススメします。

 

ところで、

映画制作をする、
TV番組を制作する、
TVコマーシャルを作る、
映像制作を生業としている、

というのであれば、
上記候補レベルのモニターは必要ですが、

イイダや貴方が行っている、
趣味の動画編集であれば、
候補1と候補2は「猫に小判」となります。

ですから、
イイダがオススメと言っていても、
貴方は絶対に手を出してはいけません!
お気を付けください。

 

「動画編集は趣味だ」と考えた場合の、
イイダがモニターを選ぶ基準とは?

 

まず貴方にお訊ねします。

貴方は動画編集時に、
色調整を行いますか?

色調整を行わなくて、
単純に「切った・貼った・順番の入れ替え」と、
文字とBGMの追加だけで編集を終えているのでしたら、
モニターを吟味する必要はありません。

予算と好みに合わせてモニターを選ばれれば良いです。
ただしサイズと解像度だけはご注意下さい。

 

  • 43インチ以上の4Kモニターは動画編集には大きすぎます。
  • 31~32インチの4Kモニターはベストバランスです。
  • 27インチのWQHD(2560×1440)はベストバランスです。
  • 27インチの4K(3840×2160)モニタは年配の方にはオススメできません。
  • 25インチ以下のモニターはあえて新規購入する必然性がありません。

 

 

念のために、
デュアルモニターについての私見を、
過去記事(その439)でお話ししています。

情報が必要な方は再度お目通し下さい。

 

しかしながら、
以下の4つのいずれかに該当する方は、
モニター選択において十分に吟味をして下さいませ。

  1. 動画編集時に色を調整している貴方、
  2. これからは色調整にチャレンジしたい!という貴方、
  3. LogやRawで動画撮影できるカメラをお持ちの貴方、
  4. VEGAS20で編集をするよ!という貴方、

貴方がこれから選ぶモニターは、
正確な色を表示出来ることが、
とても重要になります。

 

正確な色を表示するために、
モニターメーカーは、
次の1つ若しくは2つのアイデアを取り入れています。

  1. 工場出荷時に正確な色に調整してから出荷する。
  2. ある程度の使用時間が経過したとき正確な色に調整し直す事が出来る。

 

正確な色に調整することを、
専門用語でキャリブレーション(を行う)と呼称します。

このキャリブレーションを行う方法には2種類あり、
モニターが自動で色調整してくれるものと、
貴方が自分で操作して色調整をするものの2つです。

さらには、
貴方が自ら操作してキャリブレーションするモニターの場合、
色調整する機能がモニターに搭載されているか否かで2種類あります。

  1. モニター本体にキャリブレーションする機能が組み込まれているもの
    (ハードウェアキャリブレーションが出来ると表現されます)

  2. ソフトウェアのみで色調整するもの
    (ソフトウェアキャリブレーションと呼ばれます)

 

余談になりますが、
先程にご紹介したEIZO社のモニターにおいて、
(ハードウェア)キャリブレーションが出来るシリーズは、
CGとCSシリーズとなります。

 

 

色調整する機能が、
正確且つ手軽であればあるほど、

モニターの価格は高価になります。

すると、
モニターを選択するとき、
次のような考え方になるのです。

 

  • キャリブレーションの機能が、
    そもそもモニターに内蔵されていて、
    (ハードウェアキャリブレーションが出来るモニタと呼ばれます)
    ある一定時間経過毎に自動でキャリブレーションするモニターが、
    一番高価になります。

  • キャリブレーションの機能が、
    そもそもモニターに内蔵されているけれど、
    (ハードウェアキャリブレーションが出来るモニタと呼ばれます)
    定期的に自分で操作してキャリブレーションするモニターが、
    2番目に高くなります。

  • キャリブレーションの機能はモニターに内蔵されていないけれど、
    (モニタの仕様にハードウェアキャリブレーションの文字はありません)
    自分でアプリを操作してキャリブレーションするモニターが、
    3番目に高くなります。

  • キャリブレーションの機能はモニターに内蔵されていないので、
    (モニタの仕様にハードウェアキャリブレーションの文字はありません)
    工場出荷時にキャリブレーションして出荷されるモニターが、
    4番目に高くなります。

  • キャリブレーションの機能はモニターに内蔵されていないし、
    (モニタの仕様にハードウェアキャリブレーションの文字はありません)
    工場出荷時にキャリブレーションもされずに出荷されるモニターが、
    いわゆる普通のモニターです。

イイダ君!
sRGBとかREC709とかDCI-P3とか、
そういう説明は無いの?

モニターの色について解説をするとき、
色域や色空間の説明は必須じゃないか?と思われるかと思います。

もちろん、
おっしゃるとおりです。

しかしながら、
ここで細かい説明をしても、
貴方の理解がこんがらがると思いますので、
あえて今は記さないことにします。

そもそもキャリブレーションが出来るモニターは、
sRGBやDCI-P3の高いカバー率をもっています。

そこで今回のお話しでは、
色域・色空間については考えないこととします。

しかるべき時に、
改めてお話ししますね。

 

キャリブレーション機能が、
本体に内蔵されていて、

自動キャリブレーション出来るモニタが
一番のオススメです。

ちなみに、
モニター本体そのもので色調整することを、
ハードウェアキャリブレーションと呼称します。

モニター本体の設定を変更するのでは無くて、
ソフトウェア側で色調整することをソフトキャリブレーションと呼称します。

賢明な貴方は、
必ずハードウェアキャリブレーションのモニタを選んでくださいね。

 

そして、
自分で操作するマニュアルのキャリブレーションモニタよりも、
自動キャリブレーションモニタの方が高価になりますが、

出来ることならば、
自動キャリブレーションモニタを選んでくださいね。

後々の操作(キャリブレーション)がとても楽です。

また、
マニュアルキャリブレーションのモニタには、
キャリブレーションセンサーが付属していないので、
改めて別途で購入する必要があります。


外付けキャリブレーションセンサー EX4

 

今回程度の予備知識があれば、
貴方はモニターメーカーのHPで、
モニタの違いを読み解くことが出来ると思います。

EIZO社に限らず、
モニターメーカーは様々ありますので、
キャリブレーション出来るモニターという観点から、
製品を見比べてみてください。

今回はここまでとします。
お疲れ様でした。

山梨のイイダ拝

 

追伸:

ポータブルストレージには、
サムスンのT7シリーズがオススメです。
常にハードウェア暗号化されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<<

>>

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です