こんにちは、
イイダです。
前回の記事(その501)で、
動画編集用モニタの画面サイズは、
大きければ大きいほど良いとお話ししました。
しかしながら、
これは解像度との兼ね合い・バランスが、
ポイントとなります。
編集には、
まな板(タイムライン)が広く見えるほうが良いので、
以下のようなワイドウモニターってどうでしょうか?
というお問い合わせをいただきました。
【例1】
イイダからの提案を、
素直に受け止めていただき、
有り難うございます。
素直な人は、
直ぐに上達します。
素晴らしいお人柄だと思います。
しかしながら、
貴方は大きな勘違いをしています。
大切なVEGASの仲間である貴方が、
編集用モニタの購入で後悔して欲しくないので、
ワイドモニターについて私見を記しておきます。
先に挙げた【例1】は、
34インチと大きなモニタです。
これで動画編集したら、
さぞ編集しやすくなるのでは?と思いますよね。
ここに落とし穴があります。
解像度を確認すると『3440×1440』です。
ここから仮定の話をします。
貴方が現在お使いのモニタはフルHDだとします。
フルHDの解像度は『1920×1080』です。
この状態で上記【例1】のワイドモニタに切り替えたとします。
さっそくVEGAS Proで編集に取りかかりました。
貴方は直ぐにがっかりすることでしょう!
確かにフルHDの横1920ピクセルに較べれば、
【例1】モニタは横3440ピクセルですから、
タイムライン(まな板)は横に長く表示されるので、
見通しが良くなります。
しかしながら、
複数のトラックを使った編集のことを考えてみてください。
つまり縦のピクセル数のことです。
今までのフルHDでは縦の解像度が1080ピクセルです。
【例1】モニタは縦の解像度が1440ピクセルです。
ほとんど差がありません!
ということは、
貴方が編集するときに、
トラック数が1~3つ位で編集をするのであれば、
【例1】モニタであっても問題無いのですが、
トラック数が増えたときには、
今お使いのフルHDモニタのトラックの見え方と
ほとんど同じになってしまうわけです。
単純な映像を作るだけでも、
基本となる動画の映像で1トラック使い、
この動画の音声(現地収録音)で1トラック使い、
文字(テロップ)で1トラック使い、
BGMで1トラック使いますから、
これだけで4トラック使うのです。
ということは、
フルHDモニタから【例1】モニタに入れ替えたとしても、
貴方の編集環境はさほど変らないのであります。
話をまとめると、
動画編集を前提にして、
モニタの仕様(サイズと解像度)を考えたとき、
横のピクセル数だけではなくて、
縦のピクセル数も意識する必要があるのです。
【例2】
上図の【例2】モニタも【例1】と同様です。
更には、
こんなびっくりするようなモニタもあります。
【例3】
29インチで縦2560x横1080というモニタです。
ビジネスで使うにはフルHDよりも使いやすく、
事務作業の効率がとても上がるモニタだと思います。
そして、
『21:9』の縦横比を持つモニタは、
ゲームをしたり、
「アマゾンファイヤースティック」を使って、
アマゾンプライムを視聴するには、
最適なモニタとなるのです。
しかしながら、
動画編集には向きません。
動画編集を快適に行うため、
モニタを入れ替えるのでしたら、
『縦(たて)』の解像度にも、
意識することをオススメします。
いわゆる4Kモニタの解像度は、
縦3840x横2160ですよね。
ですから、
4K解像度のモニタは、
動画編集するにはうってつけなのです。
ただし、
32インチ以上の4Kモニタであったほうが良いです。
10代・20代の視力が良い方であれば、
27インチの4KモニタでもOKです。
山梨のイイダは50代になってから、
視力の衰えを感じるようになりましたので、
32インチ・4Kモニタを使っております。
今回はここまでとします。
お疲れ様でした。
山梨のイイダ拝
VEGAS Proのソースネクスト公式の講師の「山梨の飯田」こと飯田和佳と申します。
約15年に渡ってソニーブランドの頃からVEGAS Proでの動画編集の講師に携わっております。
お気軽にご相談ください。もちろん内容によっては有料ですが。。。
ご興味ある方はパーソナルレッスンもご好評いただいておりますので
お問い合わせ下さい。
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