こんにちは、
飯田です。

以前の記事(その400)で、
これから新しいPCを購入するのならば、
ゲーム用PC(ゲーミングPCとも言われます)を
選択するほうが良いとお話ししました。

なぜかというと、
私たちが動画編集用PCに求める性能と、
ゲーム用PCと言われるPCの性能が
ピッタリと一致するからです。

ゲーム用PCが登場してきたときは、
ゲーム用なんて!と思っていました。

しかしPCの世界では
時間の進みがとても早くて、
PCの性能向上に合わせて、
動画編集ソフトもそれに対応してきているようです。

私が出張で使っているノートPCは、
VAIO社のVAIO Z Canvasです。

vaio z.jpg

https://vaio.com/products/z_canvas/

VEGAS Pro16までを扱うには
充分な性能を持っていましたが、
VEGAS Pro17の新機能の幾つかを使うには、
力不足を感じるようになりました。

VEGAS Pro17の新機能の一つである
ビデオFxの「スローモーション」が
動かなかったりするのです。

切った・貼ったレベルでの編集では
全く問題無いのですが、

ここぞと言うときに、
VEGAS Pro17の幾つかの新機能が
全く動かないのです。

そこで新たなノートPCを購入すべく、
PCのスペックを調査したら、

あらまっ!

イイダが必要とするスペックを満たしているのが、
ゲーム用PCというカテゴリになるのだと
気付かされた次第なのです。

P65_1.jpg

動画編集をするときにポイントとなるのが、
処理速度の速さです。

イイダが言う処理速度とは、

1,まな板上でのレスポンス(操作反応速度)
2,再生時にカレー鍋(プレビュー画面)がコマ落ちしないこと
3,ビデオFxやトランジションを適用した部分の再生時に
カレー鍋(プレビュー画面)がコマ落ちしないこと
4,手ブレ補正・スローモーションの分析速度が速いこと
5,レンダリング速度が速いこと
6,その他諸々

いわゆる処理が早いPCとは、
どのような構成になっているのでしょうか?

見るべきところは、
CPU、メモリ、グラフィックチップ、
ストレージ(記憶装置)の4点です。

CPUには5つの観点があります。

1,CPUの世代
2,CPUコアの数
3,ハイパースレッディングの有無
4,CPUの動作クロック周波数
5,CPUの動作電圧

メモリには3つの観点があります。
1,メモリの容量
2,メモリの動作周波数
3,シングルチャネルかデュアルチャネルか

グラフィックチップには5つの観点があります。

1,nVidiaかAMD(ATI)かintelか
2,チップの世代
3,GPUの中のコア数
4,搭載メモリの量
5,レンダリング時のGPU支援が出来るのか?

ストレージには7つの観点があります。

1,SSDかHDDか
2,SSDであればその接続形式
SATAかM.2か
3,M.2であればその接続形式
NVMeかSATAか
4,NVMeであればPCI-eの世代
5,NVMeであればx2なのかx4なのか
6,HDDであれば回転数でSSDであれば転送スピード
7,HDD・SSD共にストレージの容量
8,HDD・SSD共にストレージの物理的な個数

細かなところまで記しましたが、
上記の観点を踏まえると、
これらの要求を満たしているのが、
いわゆるゲーム用PCのスペックなのです。

ここで気をつけていただきたいのは、
高性能PCでなければ
VEGASは動かないという事ではありません。

VEGASは世界一軽いので、
今から8年ほど前に発売された、
SONY製の17インチVAIOノートで、

搭載メモリ4GBであっても、
4K編集をすることが可能です。

4K素材を4本のトラックにのせて
尺1時間30分のBDを作成できています。

これは実際にソニーストア名古屋様で、
イイダのレッスン時にレッスン用PCとして
使用していましたので実話です。

しかしながら、
「動く」というレベルと
「快適に動く」というレベルは異なります。

パソコン初心者の方が
VEGASで編集をするときは、
操作スピードが遅いので

VEGASのレスポンスが悪くても
そのときは何も感じません。

ところが、
「イイダのレッスン」なり
「イイダの公式」で
VEGASの操作方法を覚えると、

尋常ではないスピードで
VEGASが操作できるようになり、
編集スピードもアップします。

すると、
PCが遅い・VEGASの編集レスポンスが遅い、
レンダリングが遅いと言う感覚に気付きます。

このようなことがあるので、
これからPCを購入するに当たっては、
注意された方が良いですよという事です。

小難しい内容でしたので、
頭が爆発していませんか?

ここまでお読みいただき、
有り難うございました。

今回はここまでとします。

山梨のイイダ拝

追伸:

今時の動画編集用PCの選び方
記事番号400 その1 https://vegas.blog.ss-blog.jp/2020-03-13
記事番号402 その2 https://vegas.blog.ss-blog.jp/2020-03-15
記事番号403 その3 https://vegas.blog.ss-blog.jp/2020-03-16
記事番号404 その4 https://vegas.blog.ss-blog.jp/2020-03-18

山梨の飯田

VEGAS Proのソースネクスト公式の講師の「山梨の飯田」こと飯田和佳と申します。 約15年に渡ってソニーブランドの頃からVEGAS Proでの動画編集の講師に携わっております。 お気軽にご相談ください。もちろん内容によっては有料ですが。。。 ご興味ある方はパーソナルレッスンもご好評いただいておりますので お問い合わせ下さい。